キャットフードの添加物


穀物が配合されている以上に、猫のエサに気を付けなければならないものとして添加物があります。品質を長く保持するためには、添加物の配合が必須となるため、ある程度は必要かもしれませんが、キャットフードによっては過剰に添加物を含んでいるものもあります。かつては、セミモイストタイプに、保湿や制菌を目的としてポロビレングリコールが配合されていました。犬には特段の変化は見られませんでしたが、猫においては、赤血球中のハインツ小体の増加や赤血球数自体の変化が認められたため、現在では猫用のエサに用いることが禁止されています。

保存量や赤色着色剤として用いられることが多い亜硝酸ナトリウムは、肉に含まれている色素と反応することで鮮やかな赤色に発色します。肉は時間が経つと酸化して黒くなりますが、亜硝酸ナトリウムを使用すると長く赤色を維持することができるのです。しかし、食肉に含まれているアミンと化学反応を起こすことで、強力な発がん性物質であるニトロソアミンという物質を産生します。これら以外にも、食感や匂い、嗜好性を高めるためにさまざまな添加物が配合されていることが考えられます。どれほど猫の健康に影響するかは明らかにはなっていませんが、できれば、天然由来成分が豊富で人間が誤って口にしても、問題のない安全なものを選ぶことをおすすめします。

穀物を含むキャットフード


市販されているキャットフードには配合されている成分が記載されています。肉食動物である猫は、肉を含んだ高タンパク質なものを好む傾向があります。ただし、肉であればなんでもいいというわけではなく、死んだ動物や死にかけた動物、病気や障害がある動物などの肉でいわゆる4Dミートと呼ばれる粗悪なものは、猫の健康に害を及ぼすことが考えられるため与えないように注意する必要があります。また、ミールやパウダーのように細かく粉砕されたものは、素材が明確でないためどんな動物のどの部分が使用されているかわからないので、できればこちらも避けた方がいいでしょう。

量が多くても安い値段で購入できるキャットフードのなかには、内容量を増やすためにトウモロコシや小麦粉といった穀物が多く含まれている場合があります。人間の主食ともなる穀物なので、猫にも問題はないと思いがちですが、猫と人間の消化の仕組みに大きな違いがあります。もともと肉食動物である猫の消化管は、野菜や穀物などの植物性タンパク質を消化しにくい構造となっているため、大量に与えるとお腹を壊したり、アレルギーを発症したりする可能性があります。少しでも猫の健康被害のリスクを取り除きたいのであれば、穀物不使用のキャットフードを与えるようにしましょう。

 

 

猫のエサのタイプ


猫のエサとして一般的に販売されているキャットフードは、水分の含有量によっていくつかの種類に分けることができます。同じタイプのものをずっと食べさせても問題はありませんが、体調や嗜好によってときどきローテーションして与えるのもいいでしょう。少し食欲が落ちてしまった猫に、食感や匂いの異なるキャットフードを与えることで、食欲の回復がみられることもあります。ドライタイプと呼ばれているものは、10%以下の水分を含んでいます。水分量が多いと高温多湿の気候である国内では、すぐにカビが生えてしまうこともあるので保管には注意が必要となります。また、開封と同時に酸化が進むので、直射日光を避けて密閉して保存するようにしなければなりません。

半生状態のセミモイストタイプは、25%~30%の水分を含んでいます。水分が多い分、品七保持のために砂糖や防カビ剤などの添加物が使用されています。また、適度な水分を維持するための湿潤調整剤も配合されています。セミモイストタイプは発泡していないもので、加熱発砲処理がなされているソフトドライとは区別されます。ウェットタイプと呼ばれるものには、75%以上の水分が含まれています。しっとりとした食感で肉を感じられることや匂いが強いことで、猫の食いつきがよく満足度も高いものとなります。ドライタイプやセミモイストタイプと比べて割高であること、口の中に食べかすが残りやすく歯石や口臭の原因になりすいというデメリットもあります。